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当社は、COP26で日本政府を含む各国の首脳が署名をした「森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言(Glasgow Leaders’ Declaration onForest and Land Use )」を支持し 、2030年までに森林減少を終わらせることに貢献します。また、森林減少に歯止めをかけて、パリ協定が掲げる1.5度目標達成を支援するため「森林に関するニューヨーク宣言(New York Declaration onForests: NYDF)」に準拠した森林経営に取り組みます。
【フォレスタル・アンチレLTDA.】 優良樹種の選定と30年以上培ってきた植林技術により、世界トップレベルの植林木の生長量を誇っています。
フォレスタル・アンチレ社では、2014年1月より、チリ・アウストラル大学と共同で、同社山林内の天然林にどのような動植物が生息しているかの実態調査を実施し、2017年3月にその結果がまとまりました。その結果を踏まえて、保護林、特に高保護価値地域への人や家畜による損傷を避けるための看板や柵の設置など各々の場所に適した対応を講じています。また、チリ森林公社(CONAF)、チリ林業研究所(INFOR)、市役所、地区住民組合、林業技師会、植林会社、売電会社が参画する、天然林、水源、生物多様性の保護のための活動に参加しています。2018年12月に当社山林内の保護林で天然記念物に指定されているアレルセ(パタゴニア・ヒバ)が見つかり、チリ森林公社及び地元NGOと話合いのうえ専門機関による生息状況調査を実施し、同専門機関から推奨された事項を参考にしながら適切な保護活動を実施しています。
チリ共和国第14州コラール市フタ地区 点線が天然林再生エリア フタ川河畔6haでの天然林再生
チリ共和国第10州プランケ市ロス・リスコス山林 同山林内41haでの天然林再生
植林事業では植栽年数ごとに土地を区分し、毎年、計画的に植栽・保育・収穫のサイクルを回しており、安定した生長と収穫が可能です。収穫年数に達した成木を収穫し続ける“持続可能な森林経営”を実践しています。
FSC®森林認証制度 1993年に世界的な森林管理基準を制定して非政府組織を母体に設立された世界的な制度。 (FSC-C015579)
PEFC森林認証制度 1999年に持続可能な森林管理の促進を目的として設立された非政府組織が運営する世界最大の森林認証制度で、PEFC認証制度が定める各国独自の認証を取得することでPEFC認証を取得したことになる相互認証制度。(PEFC/31-32-92)
フォレスタル・アンチレでは、植林事業地内の天然林(アレルセ)や絶滅危惧種(ウイジン、シスネ・クエジョ・ネグロ)が生息する可能性がある地域を高保護価値地域に指定し、定期的にモニタリング調査を行っています。また、施業実施林班に隣接する保護林にプロットを設置し施業前後にモニタリングを行うとともに、新たにドローンを使い上空から撮影した写真も使用して、動植物の生態への影響がないことを確認しています。
(※表は横にスクロールします。)
2022年:ロス・ラゴス大学の研究グループに協力し生態調査を行った結果、新たに準絶滅危惧種「ピューマ(ネコ科)」が、保有山林内に生息していることが分かりました。今後も関係機関との連携を強化し、持続可能な森林経営と生物多様性の維持に取り組みます。
保有山林内に生息する「ピューマ」
2021年:地元大学の生物学研究グ ループによる生態調査に協力した結果、準絶滅危惧種「プーズー(シカ科)」が当社保有山林に生息 していることが分かりました。
ロス・リスコス山林内で確認された「プーズー」
海外植林のパイオニアとして、優良木の選抜と人工授粉による新品種開発に取組みながら自社苗畑で大量生産して、生産性を高めています。 ※一部針葉樹植林については外部購入してているため、すべて自社生産ではない。
人工授粉による新品種(ハイブリッド)開発
挿し木苗の生産
苗木の自社大量生産