2004年5月14日 |
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三島工場 バイオマスボイラー稼働について |
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地球温暖化問題は、国際社会が共通して取組むべき課題であり、当社でも環境保護の見地から、CO2の排出削減対策として、古紙の有効利用、バイオマスエネルギーの利用推進に取組むと共に、海外植林を積極的に進めています。
この一環として当社三島工場に35億円を投資し、地球温暖化に配慮したバイオマスボイラーを新設しました。 本設備は、発電用ボイラーとしては国内で初めてバイオマス燃料(バーク、ソーダスト等の木くず・建築廃材・林地残材)とRPF(パルプに再生できない古紙・廃プラスチックを原料とした固形燃料)・廃タイヤチップ等を混焼するボイラーであり、化石燃料を使用せずに運転が可能です。 また、気泡型流動床ボイラーとして国内最高クラスの蒸発量、主蒸気温度、圧力を達成しており、CO2排出量を年間165,000トン削減できます。 三島工場では、すでにバイオマスボイラー3基を第1次オイルショック前年の1972年より順次稼動しています。これらのボイラーは、主燃料としてパルプに再生できない古紙、木質燃料、製紙スラッジ等を利用しています。 今回のボイラー増設に伴い、パルプ蒸解廃液(黒液)回収ボイラーからのバイオマスエネルギーと合わせ、全エネルギーに占めるバイオマスエネルギーの構成比率が35%から39%に増加します。 なお、本設備は先進的な新エネルギー導入事業として経済産業大臣の認定を受けております。今後も既設バイオマスボイラーでの助燃料のRPFへの転換や石炭ボイラーでのバイオマス燃料混焼を計画しており、化石燃料から地球環境にやさしいバイオマスエネルギーへの転換を進めることで環境保護に取組んでいきます。 《三島工場 使用燃料別エネルギー構成比率》
《新設バイオマスボイラー仕様》
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