2003年4月1日

四国で初めて、民間企業へ電力販売を開始


当社は、2003年4月から中国地方最大手のスーパー(株)イズミの大型複合ショッピングセンターゆめタウン高松店へ電力販売を開始する。電力会社以外の電気事業者が民間企業へ電力を販売するのは四国で初めてのケースとなる。

当社三島工場からゆめタウン高松店へ供給する電力は約4,000kWで、昨年7月から電力を販売している香川医科大学、高知医科大学とほぼ同等規模である。

当社の電力販売状況
大成製紙 (岡山県の関連会社)   8,000kW   2001年4月開始
香川医科大学 (香川県)   4,000kW   2002年7月開始
高知医科大学 (高知県)   4,200kW   2002年7月開始
ゆめタウン高松店 (香川県)   約4,000kW   2003年4月開始予定

合計   約20,200kW   (一般家庭の約1万戸分に相当)


現在、電力小売の部分自由化は、電圧20,000V以上、電力2,000kW以上の大口需要家が対象であるが、2004年度には500kW以上、2005年度には50kW以上の需要家まで拡大される予定である。
三島工場の発電能力は、524,000 kWであり、今後も発電余力を利用して電力小売事業を拡大していく計画である。

また、当社は平成15年度に、再生不能な木質チップを主燃料としたバイオマスボイラーを建設し、CO2排出量を年間45,000トン削減する計画である。
現在の燃料比率は、パルプじょうかい蒸解廃液(こくえき黒液)や排水スラッジ・パルプ粕などのバイオマス燃料が40%、残りが石炭であるが、同バイオマスボイラーの完成によりバイオマス燃料比率は45%に増加する。
この環境に優しいバイオマスエネルギーを使って電力事業を拡大する計画である。

新設バイオマスボイラーの仕様
  • 蒸発量  100T/H
  • 蒸気条件  10.1Mpa(メガパスカル) × 503℃
  • 発電設備  既存設備流用 発電出力 23,000 kW