サプライチェーン上のGHG排出量算定を産業界全体で効率化する「一次データ流通基盤」共同実証実験に参画

大王製紙株式会社(住所:東京都千代田区、以下「当社」)は、ユニ・チャーム株式会社(住所:東京都港区)が同業他社や各種資材メーカーならびにIT企業へ共同を呼びかけた脱炭素社会に向けた「一次データ*1流通基盤」構築のための実証実験に参画します。なお、「一次データ流通基盤」の構築は、国内の日用品業界において初めての試みです。


*1.一次データ
算定する主体事業者が自らの責任で収集する自社で測定したデータ(例:自社製品製造の消費電力量等)や、外部ステークホルダーへの聞き取り調査(例:取引先の自社関連排出量の直接把握)等を行って収集したデータ等。

今回の実証実験は、GHG排出量の算定に必要となる一次データを共通のプラットフォーム上で流通させることを目的として行うものです。資材購買等で取り引きのある日用品メーカーと資材メーカーによる安全なデータ流通を目指しています。本実証実験およびその後の実装に向けた取り組みを通じて、デジタル技術を活用して一次データの流通を促進し、GXやDXによるGHG排出量の削減を推進します。

実証実験の概要


1.参画企業(五十音順)

日用品メーカー 花王株式会社
大王製紙株式会社
ユニ・チャーム株式会社
ライオン株式会社
資材メーカー エム・エーライフマテリアルズ株式会社
JNC株式会社
住友精化株式会社
TOPPAN株式会社
株式会社日本触媒
三菱ケミカルグループ株式会社
レンゴー株式会社
システム提供 NTT コミュニケーションズ株式会社
全体事務局 デロイト トーマツコンサルティング合同会社

 


2.実証内容

1)サプライチェーン連携の効率化
  データベースプラットフォームを介してデータ授受を行うことで、データ提供会社が個別対応せずとも受信会社が
  必要な情報を受け取ることができるか否かを確認します。

2)データ秘匿性の確保
  今回使用するプラットフォームは、中央集権型のデータベース*2とは異なり、データ提供会社と指定された開示先にのみ
  保存される分散型の仕組みを採用しており、安全なデータ流通の実用性を検証します。

*2.中央集権型のデータベース
すべてのデータが中央のサーバーに保存される仕組み。多様なデータを1ヵ所に管理することで、多くの人がそれぞれの目的で利用できる。



3.スケジュール

実証実験は、2024年12月完了を目指し、以下のスケジュールで進行します。

●2024年7月~9月:実務者協議実施
関係者が集まり、システムに必要な要件やデータ流通の課題等実証に向けた具体的な内容を協議しました。

●2024年10月頃:実証開始
実際に一次データをサプライチェーン企業間で流通させる実証を開始します。

●2024年12月頃:実証完了
実証を完了させ、データ流通の効果や課題を評価した上で、次のステップに向けた取り組みを検討します。

●2025年以降:実証成果の公表および社会実装に向けた検討
実証の成果を公表し、サプライチェーン全体でのデータ流通モデルの社会実装に向けた準備を進めていきます。


※参考
2023年5月30日リリース  GHG排出量の可視化に関する情報交換会に参加


<お問い合わせ先>
大王製紙株式会社 総務部広報課 TEL:03-6856-7501


>ニュースリリース PDFファイル(437KB)

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