SESSION 2

エンジニアとして大王製紙の
生産設備を支える

松﨑真治 × 齋藤新 × 大西輝弥

松﨑真治

松﨑 真治
生産部門生産本部工務部川之江家庭紙建設プロジェクト 課長
2004年入社。設備選定、設計、工事管理など生産設備に関わる業務を担当しながら、課長として部下の育成にも取り組む。

齋藤新

齋藤 新
生産部門生産本部工務部川之江家庭紙建設プロジェクト
2010年入社。可児工場、東京本社勤務を経て現在は三島工場にて新規設備の企画・設計から施工管理、試運転までの全工程を担当。

大西輝弥

大西 輝弥
生産部門生産本部工務部工務課
2019年入社。大学で再生可能エネルギーを研究。現在は生産設備の電気系統に関する業務を担当。

※所属は取材当時

大王製紙に入社した経緯は?

齋藤 新 齋藤

私は昔からモノを作るのが好きで、どんな製品をどんな機械で製造しているのかという事に非常に興味があったので、製造業である大王製紙を志望しました。今は三島工場で新しい設備の計画立案から、実際に設置するまでという、製造部にバトンタッチするまでの業務を担当しています。

松﨑貴文 松﨑

私が入社したのは15年前ですが、面接の際に三島工場を見学して、どういう現場で紙が作られているのかを初めて知りました。その時にこんな風に大型の機械と人間が携わって紙製品が生産されている事を知り、この仕事ならやりがいをもって取り組めると感じました。今現在は管理職という立場ですが、齋藤と同じく現場の仕事も担当しますし、まだまだ勉強中です。

大西輝弥 大西

私は出身が四国中央市なので、学生の頃から大王製紙には興味を持っていました。大学を卒業後、地元で就職したいと思い、大王製紙に入社しました。現在は電気系統の仕事を主に担当しており、機械を動かす為のモーターや、メーター機器の設置などを行っています。

エンジニアとして大王製紙で働く事とは?

齋藤新 齋藤

様々な機械や設備に触れる機会がたくさんあるので、エンジニアにとっては多くの経験が積める環境だと思います。大西のような新入社員でも責任のある仕事を任されており、若いときからチャンスが与えられる社風だと思います。

松﨑貴文 松﨑

若手の頃から大きな仕事を任せて貰えるというのは本当にそうですね。そういう責任やプレッシャーを重荷に感じる人もいるかもしれませんが、仕事を丸投げされるわけではなく、何をやるにしても先輩社員や上司がきちんとフォローしてくれるので、安心して仕事に取り組める環境だと思います。

齋藤新 齋藤

仕事の現場では人と話す機会が多く、例えば商品の開発部門や製造部門の関係者などと頻繁にコミュニケーションを取る必要があります。色々な人と話しながら、皆でプロジェクトを進めて行き、それが形になっていくことにやり甲斐を感じますね。

大西輝弥 大西

先輩に指導してもらいながら仕様書を作り、時には「それでは通らない」と言われながら試行錯誤し、施工先の業者さんとも調整を重ね、最終的に設備が出来上がった際には本当に頑張って良かったなと感じます

松﨑貴文 松﨑

建設する工場の設計図を書いてそれを形にしていくという楽しみもありますが、一つの工場を建てるにしても自分一人でやるわけではなく、多くの人達が集まってプロジェクトに取り組みます。他社と比べて競争力のある設備になるのか、自分自身がこういう事をやりたいという企画を、関係する人達に提示し、実際に設備が出来たときは報われる瞬間でもあります。

大王製紙が持つ生産設備の優位性とは?

松﨑貴文 松﨑

大王製紙は一つの工場に様々な設備を持っています。発電設備のボイラーに始まり、パルプの生産設備を含むこれだけの規模の設備が集約された工場というのは他社には無いものだと思います。また、三島工場に関して言えば、船が停泊できるのも大きな強みだと思います。三島工場の立地条件は非常に競争力が高いものだと思いますね。

大西輝弥 大西

私はセルロース・ナノファイバーという新素材の生産設備に携わっているのですが、従来の紙製品に加え、このような新しい製品を生み出し、安定供給できる設備を整える事ができるのも大王製紙の競争力の源泉だと思います。

松﨑貴文 松﨑

例えば10年前はいかに少ない投資で競争力のある設備を実現するかという事を突き詰めていたと思います。今でもその点は重要なのですが、現在はもう一つのポイントとして少人化や自動化があると思います。この点は設備投資を考える上で今までより一つ高いレベルの着眼点を持って考えなければいけないところですね。

齋藤 新 齋藤

大きな規模の工場で無人化を実現しているところは日本だとまだ少ないように思います。そういった発想はヨーロッパを中心とする海外の方が進んでいますね。そのような海外の最先端の事例を収集したり、リサーチしたりも重要な仕事の一つです。

エンジニアが大王製紙に与えているインパクトとは?

齋藤 新 齋藤

製造部門や販売部門とは異なり、工務部はいわば「縁の下の力持ち」という役割だと思います。製造部が安心して生産できる設備を自分たちが考えて提供する。世の中には見えにくい部分かもしれませんが、誇りを持って取り組んでいます

松﨑貴文 松﨑

市場でどの製品が売れるのかを見極めるのは簡単なことではありません。トイレットペーパーが売れていると思ったら、突然ティシューの販売が伸びることもあります。そういう変化に柔軟に対処できる設備を作れたら良いなと常に考えています。

エンジニアが考える今後の展望とは?

大西輝弥 大西

多くの日本企業に共通していることだと思いますが、日本国内の市場が頭打ちになってくるので、生産設備を含め海外に進出する事は増えていくのではないでしょうか。今はアジアですが、アフリカの国々なども今後は可能性があると思います。

齋藤 新 齋藤

今はトイレットペーパーなどの家庭紙だと日本で作った原材料を海外に運んで、現地で加工機にかけてその市場にあった製品を生産する体制がベストだと思いますが、ゆくゆくは現地にすべての生産設備を集約するという構想もあると思います。

大西輝弥 大西

我々エンジニアも海外赴任することがあるかもしれないですね。もし海外で仕事ができるチャンスがあれば是非挑戦してみたいですね。

齋藤 新 齋藤

今日本にいる我々の知見が今後の海外展開に役立つ事も多くあると思います。どんな最先端技術が海外でも活用できるのかを考えて、大王製紙の未来が描ければ良いなと思います。

松﨑貴文 松﨑

これだけ多くの設備投資を継続的に行っている企業は少ないと思います。現状維持ではなく常に何かしらの生産設備を導入したり、既存設備の改造工事を行ったり、現状に満足せずに常に自分たちの強みを伸ばしていく努力をしていると思います。コツコツとやるべきことを積み重ねてきた歴史があり、一方で市場の変化に柔軟に対応しつつ、その時代の流れにあった需要に合わせて設備を改造していく。そのように工場として、企業としての強みや競争力を維持していくことができれば、今後も激しい競争の中でも生き残って行けるのではないかなと思います。

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