2004年3月17日

大王製紙株式会社笑顔が生まれる介護をめざして!
「ナトコの映画館文化事業」支援プロジェクトを開始
〜「ナトコの映画館」を通じて回想法」を啓蒙する〜


大王製紙株式会社(H&PC事業部:東京都新宿区早稲田町70番1号)ではこの度、大人用紙おむつ「テークケア」ブランドの社会活動の一環として、NPO法人「ナトコ(※1)の映画館文化事業」(※2)を支援するプロジェクトを開始致します。
※1 ナトコ:
GHQが終戦後に日本に持ち込み、巡回上映会に使用した軍用映写機の名称「Natco。」
※2 NPO法人ナトコの映画館文化事業:
利益を目的とせず、ボランティアや援助などの活動を行うことを目的として、平成14年 7月11日設立。大正から昭和初期にかけての消失寸前の稀少な記録フィルムの収集・保存、全国の福祉施設への出張上映会を開催している。


≪「ナトコの映画館文化事業」支援の活動目的≫

総合製紙メーカーである大王製紙では、介護用品分野において、大人用紙おむつ「テークケア」ブランドにて約50種類の商品を取り揃え、市場展開しております。弊社は介護に携わるメーカーとして、単に商品の製造・販売のみを行う「プロダクト・セラー(製造販売者)」という存在ではなく、介護者・被介護者が抱える不安や悩みを解決し、QOL(Quality of Life、生活や心の豊かさ)向上に貢献する介護に関するソリューション・プロバイダー(課題解決提供者)」を目指しております。

今後、弊社では、紙おむつの選び方・使い方を教えることはもちろん、介護全般の知識の提供、介護相談会やNPO法人の支援といった社会活動にも積極的に取組んでまいります。

その社会活動のひとつとして、この度大王製紙では、「ナトコの映画館」支援プロジェクトと題して、「回想法」に基づく施設レクリエーションである「ナトコの映画館」上映会の紹介とその運営に関わるノウハウの提供を開始致します。

わたくしども大王製紙では、今後も介護生活をより明るく快適なものとするために、「テークケア」ブランドを通じて、消費者の視点に立った商品開発、情報配信を行ってまいります。

「ナトコの映画館」上映会イメージ図

≪「ナトコの映画館」上映会イメージ図≫


≪「ナトコの映画館」とは?≫
「ナトコ(※2)の映画館」とは、日本の大正時代から昭和初期にかけて撮影された日本各地の懐かしい風景や生活映像をビデオ化したものです。

CMディレクターとしても有名な佐々木隆信さんは、株式会社ナトコを設立し、この日本人の暮らしや文化を伝える稀少な記録フィルムの収集と保存活動に取り組んできました。

約1300本ものフィルムを所有するナトコでは、その時代を生きた方々に実際に見てもらいたいという想いから、これまで全国各地の130箇所を越える福祉施設での上映会「ナトコの映画館」を開催し、多くのお年寄りの方々に笑顔と感動を与えてきました。

しかしながら、この活動には莫大な費用や時間、労力が不可欠とあって、この活動の趣旨に共感した大王製紙が「テークケア」ブランドを通じて、「ナトコの映画館文化事業」を支援する運びとなりました。
  • 招湯苑(山形県米沢市)
  • 中銀ケアライフ(静岡県熱海市)
  • 老人保健施設 松和苑(愛知県名古屋市)
  • 憩いの園(ブラジルサンパウロ)
  • 寿生苑(福岡県福岡市)
  • 鶴寿荘(埼玉県久喜市)
修復を待つ古いフィルム
≪修復を待つ古いフィルム≫


≪高齢者の心のケア「回想法」を取り入れた「ナトコの映画館」≫
「ナトコの映画館」は、高齢者向け心理療法の一つとして最近注目を集める「回想法」を取り入れております。昔懐かしい日本各地の風景や日常生活の映像を通じて、自身の過去を回想することで高齢者の感情を活性化させ、心理的な安心感を得ようとするビデオとなっております。

この「回想法」とは、1963年にアメリカの精神科医ロバート・バトラー博士によって提唱された医療法のひとつです。ロバート博士は、それまで否定的な意見の多かった高齢者の「回想」に対し、高齢者が現在を豊かに生きていくために過去の経験を語るのは自然なことであると考え、高齢者の歴史や体験、こだわり、習慣をより深く理解し、日常の援助に生かしていくことが大切だと唱えました。

回想法とは、「過去をもう一度生きる」体験とも言えます。高齢者の記憶を呼び起こし、老年期の感情の活性化や心理的安定を図るのに有効なこの方法は、高齢者に関わる様々な職種の方々に受け入れられ、豊富な臨床・実践・研究が今もなお進められています。

高齢社会が進む今日において、期待されている心理療法のひとつであると言えます。

≪日本における介護市場の現状≫
我が国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定されて以降、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきました。本格的な少子高齢社会の到来を受け、2000年4月に導入された公的介護保険制度は、これまでの行政中心の福祉から利用者の立場に立った新しい福祉への変革の第一歩だと言えます。しかしながら、現在の日本の介護者を取り巻く環境には、介護者の人員不足や介護に関する情報や知識の不足といった様々な問題が残されており、早急な対応が必要とされています。

また、高齢者の福祉に対するニーズは量的に拡大するばかりではなく、介護サービスの質に対しても多様化・高度化してきており、こうした介護サービスへのニーズの拡充に創造的な発想で柔軟に応える姿勢が介護用品メーカーに求められていると言えます。

大人用紙おむつの市場規模の推移

佐々木隆信さんプロフィール
佐々木隆信(ささき りゅうしん)・・・1942年大連生まれ。CMディレクターとして「サントリーレッド」「ピップ・エレキバン会長編」などを手掛け、テレビ広告電通賞・全日本CMフェスティバル各賞など次々と受賞。その後、1990年に株式会社ナトコを設立。CM・カタログなど企業のトータルプロデュースを行っている。その傍ら、所有する約1300本にも及ぶフィルムを修復しては、老人福祉施設などを訪問し、出張上映会「ナトコの映画館」のボランティア活動を行っている。2000年には京都デジタルアーカイブ審査員特別賞を受賞し、その活動は注目を集めている。
写真:佐々木隆信


VTR◆ナトコの映画館 《テークケア特別エディション》
ビデオ3巻セット+特別付録ビデオ・昭和初期のアニメーション集
第一巻:「子ども・生活」<収録時間:約55分>
第二巻:「懐かしの風景」<収録時間:約55分>
第三巻:「童謡・民謡・踊り・祭」<収録時間:約55分>
<企画・制作>株式会社ナトコ
<ナレーション>新井 晴み(俳優・友情出演)
〜全編に効果音・ナレーション・BGM等を新たに収録。
より当時の想い出が蘇ります。




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